はいしゃさん  1年1くみ 大のかおり

わたしが、きのう、学こうを休んだのは、はいしゃさんにいったからです。そのことをかきます。
おとといのよる、ごはんをたべていると、
「ガリッ」
というおとがしました。なんだろうと思って、出してみると、くろい石のようなものでした。
「おかあさん、ごはんに石がはいっていたよ」
と、おかあさんに見せると、
「これ、ぎんばじゃないの。」
と、いいました。
「口あけてごらん」
と、おとうさんにいわれて、口をあけると、
「あー、かおり、ぎんばがとれちゃってるよ」
と、いわれました。
わたしは、ようちえんのころから、虫ばがいっぱいあって、おくばはぜんぶ、ぎんばです。
左の下のぎんばが、とれてしまいました。
「あした、はいしゃさんに行ってつめてもらわないとだめね。」
と、おかあさんがいいました。わたしは、かなしくなりました。
はいしゃさんに行くとき、おかあさんはおこっているし、はいしゃさんは、いたくするからです。
そのあと、おふろに入って、ねるとき、きゅうに、はがいたくなってきました。
おかあさんにいうと、おこられるので、少しがまんしました。
でも、どんどんいたくなってきて、とうとう、ないてしまいました。
おとうさんが、
「かおり、どうしたの、はがいたいの。」
と、いってくれました。おとうさんも、虫ばがたくさんあって、
「かおりのはがわるいのは、あなたのせいよ」
と、よく、おかあさんにおこられています。
おとうさんは、さいきん、小さい入ればを入れたので、よるは、入ればをはずして、コップに入れてねます。
おかあさんは、
「きたならしい。」
と、また、おこっています。
「虫ばになっちゃうんだもん、しょうがないよな、かおり」
と、おとうさんはいってくれます。
それで、はがいたいというと、こおりでひやして、くすりをのませてくれました。

きのうのあさ、おきても、はがいたかったので、あさごはんはたべられませんでした。
おとうさんが会しゃに行ってから、なきながら、おかあさんとはいしゃさんにいきました。
「とれたぎんばをつけてもらうだけだから、すぐおわるわ」
とおかあさんがいったので、すこしあん心しました。
おかあさんが、
「ぎんばが、とれてしまって。」
というと、はいしゃさんは、
「いたかったね。よくがんばったね」
と、いってくれました。いまのはいしゃさんは、ちょっとやさしいです。
それから、いすにすわって、みてもらいました。
「あー、かおりちゃん、ぎんばの下が虫ばになっちゃったんだよ。もう一かい、なおさないとね」
と、はいしゃさんがいいました。
わたしは、ぎんばをつけてもらうだけだとおもっていたのに、またなおすときいて、こわくなりました。
お母さんも、こわいかおをしていました。
なおすときは、けずるので、ちゅうしゃをされます。
「ちくっとするからねー、がまんしてねー」
と、おねえさんにいわれて、ちゅうしゃをされました。
でも、いたくて、ないてしまいました。
それから、もっといやな、ドリルがちかづいてきました。
「ヒューン、ガリガリ、ガリガリ」
というおとがして、はをけずります。
いたくて、あしをバタバタしてしまったので、おねえさんがとんできて、
体をおさえられました。
「はい、ぶくぶくしていいよ」
と、はいしゃさんにいわれて、やっとけずるのがおわって、うれしかったです。
でも、うがいをしているとき、ぎんばのとれたところをさわると、はがなくなっていました。
びっくりしました。おとうさんみたいに、入ればになるのかな。
はいしゃさんにきくと、
「ふつうの、ぎんばになるだけだから、だいじょうぶだよ」
と、いわれたので、よかったです。
そのあと、へんなあじのゴムをかんで、かたをとりました。
もう一ど、口をあけて、はいしゃさんが、はをつくってくれました。
「でも、あんまり、こっちでかまないでね。」
といわれました。
おわったとおもったら、
「かおりちゃん、もう一かい、お口の中みせてね」
と、いすをたおされました。
あーん、と、がんばって大きく口をあけると、はいしゃさんが、さきのとがったぼうで、
はをガリガリこすってから、
「あーあ、かおりちゃん、おとなのはが虫ばになっちゃってるよ」
と、いいました。
おかあさんは、
「えっ、本とうですか」
と、こわいこえをだしました。
はいしゃさんが、おかあさんに、
「ほら、下に、2本、生えてきているでしょう。これはおとなのはです。でも、もう虫ばになっています」
と、いいました。
おかあさんは、
「おとなのはなのに・・わたしは、虫ばになんかなったことないのに、かおりは、もう」
と、かなしそうにいいました。
わたしも、おとなのはが虫ばになったときいて、かなしくなりました。
はいしゃさんは、
「まあ、かおりちゃんは、はがよわいですから、しょうがないです。なおしましょう。」
と、いいました。
また、はをけずられるのは、いやだったけど、虫ばになったので、がまんしました。
「いたかったら、左手をあげて。」
と、いって、ちゅうしゃはしませんでした。
けずっていると中、いたくなってきたので、左手をあげました。でも、はいしゃさんは、
「もうちょっとだから、がんばってね」
といいました。わたしは、いたくて、また、ないてしまいました。
けずったあと、
「ここは、すぐになおるからね。」
といって、かたをとらないで、つめてもらいました。
「まえばも、おとなのはがはえてくるけど、ちゃんとはみがきしないとだめだよ。また虫ばになっちゃうよ。」
と、はいしゃさんにいわれました。
いえにかえって、かがみでみると、下の一ばんうしろのおくばも、小さいぎんばになっていました。
おくばは、やっぱりぎんばになるのかな、とおもいました。
また、あした、あたらしいぎんばをつけてもらいに、はいしゃさんにいきます。
あしたでおわるといいな、とおもいます。

おわり

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